特殊用途向混和剤

フローリックT

コンクリート超遅延剤

フローリックTは、セメント、フライアッシュ、⾼炉スラグ微粉末など、鉱物質系の各種結合材の粒⼦表⾯に吸着して、粒⼦と⽔との接触を⼀時的に抑制することにより、コンクリートの凝結を遅延させる混和剤で、練混ぜ後3⽇程度であれば凝結時間を任意、かつ容易に調整できる特性を有しています。

特⻑

フローリックTは、コールドジョイントの発⽣し易い⼤型コンクリート構造物や⼀体化のために連続施⼯が必要な場合およびダム施⼯の合理化⼯法であるRCD⼯法のように⻑い施⼯時間を必要とする場合に有効です。これらのコンクリートの凝結時間を任意にコントロールさせて、打ち重ね部の⽋陥を⽣じさせることなく耐久性のある構造物を作ることが可能です。また、コンクリートの再振動施⼯を容易にし、打ち重ね部の⼀体化や現場造成杭の杭頭処理を容易にしたり、現場打ちコンクリートに柱を⽴て込む構真柱の建込⼯法にも有効です。

使用方法

  • ○凝結遅延性状は、添加⽅法・環境温度などによる影響が⼤きく、添加量は試し練りを⾏って決めてください。
  • ○AE減⽔剤および⾼性能AE減⽔剤との併⽤が⼀般的で、同時添加の場合は単位⽔量の⼀部として計量してください。
  • ○現場などでミキサー⾞に後添加する場合は、⾼速で約1分間程度撹拌し、均⼀に分散させてください。
  • ○⼀般的な添加量の範囲は、結合材の質量に対して0.2〜1.0(wt%)です。
    ただし、ポリカルボン酸系の⾼性能AE減⽔剤、AE減⽔剤・⾼機能タイプとの併⽤で、特に⽔セメント⽐40%以下の⾼強度領域にフローリックTを多量添加(0.5%以上)した場合、フレッシュコンクリートにこわばりが発⽣するおそれがあるため、試し練りによってフレッシュ性状および凝結遅延性状を確認してください。
  • ○マスコンクリートの温度ひび割れ抑制を⽬的に、膨張材と併⽤する場合は、凝結遅延の影響から膨張性能を阻害するおそれがあるため、試し練りを⾏って、事前に確認してください。

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フローリックT

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